もう服装で悩まない!イタリア旅行12月の服装はこれ!

現地ガイド
イタリア旅行を予定されている皆さんに、服装のアドバイスを差し上げます。気温やデータを見ただけでは分からない、実際のところをお知らせします!

12月の天気

12月は本格的な冬の到来の季節です。日が短くなったり、雨や霧が多かったりと、少し観光には厄介なこともありますが、季節に合った服装と持ち物で、快適な旅行を楽しみましょう!

それでは、日本の気温、降水量と、イタリアの各地のものを比べてみましょう。

イタリア各地と東京の12月の気候を比較

最高気温 最低気温 降水量
東京 12℃ 3,5℃ 51 ㎜
ミラノ 6℃ 2℃ 50 ㎜
ベネチア 7℃ 1℃ 50 ㎜
フィレンツェ 10℃ 4℃ 81 ㎜
ローマ 13℃ 3℃ 84 ㎜
パレルモ 17℃ 8℃ 93 ㎜

いかがですか?雨が多い季節といっても、一年を通して一番降水量の低い東京の1月とあまり変わらないのを見ると、日本と比べてどれだけイタリアが雨が少ない国かというのがわかりますね。
気温については、北イタリアは東京より少し寒く、南イタリアは少し暖かめ、という感じです。

12月のイタリアは、日本と同じ冬の始まりの時期です。日の長さも12月が一番短く、17時過ぎには暗くなります。
気温も11月と比べて、徐々に下がってきます。北部では、夜中は0度を下回ることがほとんどです。一方南部は零下になることはほとんどありません。
そのため、服装も北部では厚手のコートが必要になるのに対し、南部では晴れた日中であればダウンジャケットだけでも十分です。

この時期の北部の特徴は霧。ミラノ、ベネチア、ボローニャを囲む平野部では霧が激しく、一日中霧に包まれることもしばしばです。

東西の差をみると、ベネチアやアンコーナがある西部のアドリア海は冷たい風が吹きさらし、ローマやナポリのあるティレニア海では、西部と比べて雨が多くなります。

雨の降る日は11月と比べて若干増えます。ただ11月にしばしば起こった大雨は収まり、しとしと雨に変わるので、降水量自体は11月より減っていきます。
しとしと雨というと日本の梅雨をイメージされるかもしれませんが、 上で記した比較表をみても分かるように、雨の少ない東京の冬と雨が多いミラノの冬が同じ降水量なので、梅雨のイメージからは程遠いですね。

12月の前半は、11月の後半と比べて、寒気がやって来てぐっと気温が低くなります。
一方後半は前半と比べて雨が降る量も少し減り、気温も落ち着いてきます。
またベネチアでは、11月から引き続き3月頃まで、アックアアルタと言って、高潮が発生し、中心部が水に浸かる事も起こりますので、高潮の日の観光は少し注意が必要です。
ベネチア市では、向こう数日間のアックアアルタの起こる予報を出しているので、観光の際にチェックするとよいですね。ベネチア市・アックアアルタ(高潮)予報(英語版)

海も11月から3月初旬までの冬の時期は海が荒れ、風も強いので、カプリの青の洞窟の入場確率も低くなります。

12月の服装は?

イタリアの街角の服装をチェックしてみましょう

ツーリストのみほ

実際イタリアはどのくらい寒いのかしら。帽子やマフラー、コートなどどれくらい厚着をすればよいですか?

在住20年現地ガイド

それでは12月の街角の様子を見てみましょう。
コートやダウンジャケットにマフラー、といったところでしっかり防寒していますね。
大体、真冬の東京と同じような服装ですね。

12月の街角の服装 

何をもっていけばよい?

在住20年現地ガイド

12月の旅行に持っていく洋服は、セーターに厚手のダウンジャケットやコート、などがよいでしょう。
北イタリア(フィレンツェ以北)に行く方は、気温が零度近く下がるので手袋やマフラー、帽子も必須です。
南イタリア(ローマ以南)では、真冬でも厚手のコート、手袋、マフラーは不要です。
靴は暖かくて歩きやすいブーツタイプがおすすめです。


12月の北イタリア旅行に適した服装の一例

12月の北イタリア旅行のワードローブ


12月の南イタリア旅行に適した服装の一例

12月の南イタリア旅行のワードローブ


男性の12月の服装の一例

12月の男性のワードローブ

まとめ

  • 12月は気温も下がり、寒さも本格的。ほぼ日本の冬と同様の気候。
  • 冬は北イタリアと南イタリアでは気候が異なる。
  • 北イタリア旅行なら手袋やマフラーもあると良い。南イタリアだけならば不要。
  • 雨にあう日もあるので、折り畳み傘持参がベター

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