ローマで日本人観光客がレストラン詐欺に!
7月2日にローマのレストランは日本人カップルから詐欺として警察に告訴された。
レストラン、イル・パッセット(ILPASSETTO)は、昼食代金として579,5ユーロと、115,5ユーロのチップ(合計約95000円)を請求したとのこと。
レストランのウェイターは :
「そのカップルには、お食事の後、カードのお支払いにチップを含めてもよろしいですか?と伺いました。
大体幾らなのか、とカップルが尋ねたので、おおよそお食事代金の15-20%です。と答えました。
そのため115ユーロのチップを乗せてウェイターとコックで分け前を分担しましたが、返金します。」
と話している。
(7月2日付 ILMESSAGGEROより)
事の起こりは、こうだった。
2人の日本人カップル観光客は観光途中にナヴォーナ広場近くにあるこのレストランへ足を運んだ。
「メニューは私にお任せ下さい」という親切なウェイターの言葉を信じて、食事を楽しんだ。
前菜、パスタ、メイン、アイスクリームをそれぞれ2人分。
お会計が運ばれてくると、なんと約580ユーロ(79000円)!
間違いかな、と思いつつカードで支払った。
カードの領収書が帰ってくると、そこにはしっかり115,5ユーロ(16000円)のチップまで支払われてあった!
抗議をしても、レストラン側は「これがお会計です」との一点張り。
仕方なくレストランを後にしたが、泣き寝入りはせずにそのまま警察へ足を運んだ。
警察はすぐに捜査に踏み切り、レストランを取り急ぎ「衛生上の問題がある」として一時的に閉鎖した。
その後「詐欺」としての捜査も進むとのこと。
しかしレストラン側は、「チップの返金はしても、食事代の返金は正当なものなのでするつもりはない。
今回の事件は、他のライバル店にでも仕込まれた茶番劇に違いない」
と開き直っている。
被害にあわないレストランの利用法!
ローマに限らず、このような観光客相手の詐欺やぼったくりは後を絶たないのが現状です。
このようなニュースを聞いて、イタリア旅行に二の足を踏んで頂きたくないですし、せっかくの旅行は悪い思い出なく、存分に楽しんでいただきたい!というのが、私共の考えるところです。
イタリアのレストランを利用する際に是非チェックしておきたい事!
- お店の外にメニューが掲げてあるお店を選ぶ。
良心的なお店である事が分かる事と、大体の料金の相場がわかります。 - 料理はメニューから選ぶ。
オステリアなどではメニューをおいていない所もありますが、メニューといえば出してくれるところもあります。ゆっくりメニューから料金を見ながら選びましょう。 - お会計を持ってきてもらったら、間違いがないかチェック!
合計金額はあっているか?自分の食べたメニューか、など大体でも良いのでチェックしましょう。今回のようなぼったくりではないにしても、少々の誤魔化しや、単純な間違いなど、日本ではあまり考えられない事も起こります。 - 料金に間違いがあれば、支払う前に交渉しましょう。
料金を支払ってしまったら、返金してもらえない事もあります。
万が一、今回の事件のような詐欺に出遭ってしまった場合は、勇気を出して、お店から警察を呼んでもらいましょう。 - チップは強制ではありません。
イタリアではチップの習慣はあってないようなもの。請求書通りにきっちり払いチップなしでも何も言われませんし、嫌な顔もされません。